派遣社員として企業内翻訳者になった、元専業主婦の時給や仕事内容についての実体験

派遣社員として企業内翻訳者になった、元専業主婦の時給や仕事内容についての実体験専業主婦の社会復帰

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運命の求人との出会い

この仕事は私の中で“運命の求人”と呼んでいます。

なぜかというと巡り巡ってまた出会えたからです。

最初の出会いは、フルタイムでの社会復帰を考え始めたとき。

インターネットでこの求人を見つけて、“いつかやってみたいな”と思っていました。

最初の出会いから約2年後、そのポストに空きが出たのです。

1年働いた英文事務の仕事から、新しい仕事に切り替えたいと思っていた時期でした。

翻訳経験3年以上の応募要項に対して、たった1年の経験しかない私。

しかも業務内での翻訳の割合はほんの数%。

無謀なことは重々承知で応募→返信すらもらえませんでした。

まあそりゃそうですよね、、、

しかしその後、適任者が見当たらなかったようでいくつかの派遣会社からこの求人が出るようになったのです。

そして3度目の出会いにて、紆余曲折ありましたが紹介して頂き採用に至りました。

やってみたかった仕事に就けたことに、自分の成長を感じました(主に度胸の部分)

同時にもちろんプレッシャーも感じました。

仕事内容・時給・環境

実際に働いてみた感想です。

仕事内容

・開発部での日→英への翻訳

 海外支店への情報の共有及び教育が目的だったため、世間に出るわけではありませんでした。

大事にしていたのは「例え文法を間違えていたとしても(本当はNGだろうけど)正確な情報を伝えること、別支社の人たちが同じ理解をもつこと」

・パンフレットの英訳

これは取引業者向けのものでした。営業部の方も英語ができるので、アシスタント的な役割でした。

・会議での通訳

こちらも海外支店の方への教育が目的でした。

・その他もろもろ

全職場では数%しか使用しなかったのに、この職場で90%以上が英語使用。

また、TOEICの得点が社内で独り歩きしていたので、英語についての質問や添削を依頼してくる方もいらっしゃいました。(毎回冷や汗💦でした)

仕事内容の中で難しかった点

開発業務で専門用語が多かったため、日本語でもさっぱり内容がわからなかったところです。

それに加えて社内特有の用語も多々ありました。

そのため、まずはそれらを日本語で理解してから、英語にすること。

それと翻訳専門が社内で一人だったため、他の人と話し合いながらとか、出来上がったものをダブルチェックしてもらう、ということができないのも辛かったです。

幸いにも時間には余裕があったので、社内用語の辞書を作りながら取り組むことができました。

給与・待遇について

時給:1600円

高いのか低いのか、平均と比べて高くはないと思います。

ただ、ほぼ経験がない+私のスキル+田舎でこの値段は妥当かな。

服装は制服貸与でしたが、コロナ渦で私服に変更になりました。

有給も取りやすく、テレワークをした時期もありました。

社内環境・人間関係

開発部で理系ということもあってか、男性が圧倒的に多い職場でした。

そのためか人間関係的にはいざこざもなく、苦痛を感じることはありませんでした。

それなりに会話はしていましたが、友達と言えるほどの関係性は築くことができず、現在連絡を取っている人は一人もいません。

そこは仕事の場所だと割り切るしかありませんね。

以前の職場も男性ばかりでしたが、社内文化は全く違っていました。

以前の職場は「分からないことは自分で調べて、それでもわからなかったら聞いて欲しい」という雰囲気でした。

が、ここでは「分からないことはすぐに聞いて欲しい。専門性が高いのは調べても出てこないこともあるし、調べる時間が無駄だから」と言われました。

その言葉通り、いつ質問しても手を止めて丁寧に説明してもらえました。

教える文化が浸透しているようで誰に聞いても同じように丁寧でしたし、図解で説明してくれたり、実際に現物を見せに連れて行ってくれたりと、私に教えるためにたくさんの時間を使ってくれました。

月に一度の会議で通訳を行う際は、1時間の会議に対して2時間かけて内容を説明して頂いたこともあります。

申し訳ない気持ちもありましたが、とてもありがたかったです。

今思い出しても感謝の気持ちでいっぱいです。

それと、企業内で翻訳専門を雇う意味を理解しました。

翻訳専門業者に依頼しても簡単に理解できる内容ではないこと、企業秘密も含まれていることなどが主な理由だと感じました。

退職理由

2年ほど続けましたが、私には3年派遣社員をしたら正社員の職を探すという目標がありました。

その目標のために、指揮命令者に契約社員になれる可能性はあるか、ある場合はどうやったらなれるかを確認しました。

(この会社もその前の会社もまずは契約社員になるのが、正社員への第1歩でした)

結果、バッサリ切られました。

「正直翻訳できる人は求人を出せばくるので、契約社員にすることは難しい」

ハッキリと言われました。

別部署の事務の方々は契約社員になっていってたので、私もなれるだろうと思っていただけにショックは大きく、帰りの車で涙が止まりませんでした。

ただし、ハッキリ言ってもらえたことは次の仕事を探す活力になり、一気に求人への応募をはじめました。

気持ちの切り替えができたのです。

また、この会社で契約社員になれたらいいなというのは私の甘えでもあったので、そこから切り離すいい機会にもなりました。

就職活動をするのがめんどくさくて、このまま社員に慣れたら楽でいいなという思いがあったのです。

契約社員から社員に慣れたらラッキー、もしくは契約社員の間に他の求人を探すのもありかな、なんて。

そんな逃げ道は封鎖されました。

まるで見透かされているようでした。

そこからの勢いはものすごく、次の派遣の更新前までに正社員の職に就くことができました。

やればできるじゃん!わたし✌

そのお仕事はたった4カ月で辞めた秘書職です。

よろしければ別記事をご覧ください。

まとめ

翻訳業で必要なのは、“忍耐力”“調査力”“読解力”だと感じています。

一日中机に座っているような仕事です。

それでいて頭は使うので、一日の最後にはどっと疲れがでます。

私は細かい仕事を割と得意としていますので、翻訳業を楽しいと感じましたが、合う合わないが顕著に表れる仕事だと思います。

ただ日本語を読んで英語にするだけでは、読み手にうまく伝えることができません。

資料の使い方によっても訳し方が変わってくると思います。

翻訳資料では見えない部分まで読み解いていく必要があります。

それでも楽しいと感じていたので、“運命の求人”が私を成長させてくれたと思いますし、とても感謝しています。

そういえば、退職後に一度電話を頂きました。

「そろそろ戻ってきません?」と。

その電話で“私の仕事のやり方は間違っていなかったんだ”と感じ、嬉しく思いました。

戻ることはありませんが、ありがとーーー!!!

それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。

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